
建物と人 : EVENT 2018.3 三畏閣 最後の一般公開と記念プロダクトの制作
三畏閣の部材から建物の記憶を伝えるプロダクト制作の記録
2017年、三畏閣と職員宿舎の建つ土地の民間への売却が建物付で公募され、入札された民間事業者の計画によりマンションが建設されることとなりました。
三畏閣は、学生、教職員に長年親しまれてきた九州大学の集会施設です。
孔子の言葉「君子に三畏有り。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。」から名付けらた、入母屋造、妻入、桟瓦葺の純和風建築。
クラブ活動や学生たちの宴席の場として、また地域との交流の場として、80 年間活用されてきました。
そして2018年1月に取壊されてその幕を閉じました。
民間事業者のご協力により、解体前の12月2・3日に最後の一般公開と建具や柱等の部材を保存することができました。
その部材の一部から、記念のプロダクトを作ることが決まりました。
三畏閣は、九大の茶道部の一番の思い出の場所でもあることから、お湯を沸かす為のポットを置く鍋敷きを制作することに。
デザインは、NYの近代美術館MoMAでも取り扱い実績のあるスナオラボさんのプロダクトです。
プロダクトを作るために足りない数は、クラウドファンディングをおこない生産ロットを確保できました。
また保存された建具の一部は、現在、箱崎駅前にある「はこざき駅前食堂」にも使用されています。
ご協力いただきました方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
クラウドファンディングの記録 https://camp-fire.jp/projects/view/53381#menu
三畏閣の建物について https://love-kyudai.tetusin.com/building/三畏閣
協力:株式会社ファミリー、スナオラボ、クラフト富安、仁田原力、ハコトル、周辺地域の方々
三畏閣・最後の一般公開イベント
記念撮影会の催し
OBのメッセージが床の間に残されていました
三畏閣の展開図
2018年1月の解体の様子
部材の一部を保存
クラフト富安にて加工
部材に打たれていた釘
平面図のシルエットと額の文字をクレジット
三畏閣の部材から記憶をつむぐプロダクトが完成
箱崎駅前の食堂に引き継がれた三畏閣の建具の一部
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