松浜厚生施設(旧学生食堂)/解体終了
かつて学生が賑わったコロニアルスタイルの学生寮
下見板張り(板の下端がその下の板の上端に少し重なるように張ること)を使用した、いわゆる下見板コロニアルスタイル(アメリカから北海道開拓期にもたらされ、北海道の現風景の建物に見られる)の洋風木造建築として貴重な存在です。当初の学生寮から数度用途を変えながら現役施設として活躍しただけの風格を感じさせます。建物は一般市道に位置しているため、地域住民によく知られ、愛されている建築のひとつです。
物件情報
構造規模 | 木造、階数2 |
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建築面積 | 233㎡ |
延べ面積 | 397㎡ |
竣工年 | 1928年 |
状態・コメント | ャンパスの敷地外にある木造施設であり、移築や曳家などは比較的容易。小規模で再利用もしやすいと考えられる。木造で継続利用の改修は可能と察せられる。耐震性、耐久性は不明であるが、外観から劣化が進んでいるようである。木造であるため、耐火性能はない。 |
今後の取り扱い | 大学敷地外にあり、評価対象にはいっておらず、解体方針となっています。 |
参考文献:「平成24年度 九州大学箱崎キャンパスにおける近代建築物の調査」、「福岡の近代化遺産」
- 経済産業省による「近代化産業
遺産群 続33」に登録された建物 - 平成24年度九州大学箱崎キャンパスにおける
近代建築物の調査において評価をうけた建物 - 更地化されたエリアまたは
現在更地化が進んでいるエリア - 近代建築物の調査において
評価をうけたが解体された建物