船舶海洋工学実験室/解体終了
煉瓦造りの長〜い平屋
九州大学の造船学科は、帝大では東京帝大に次いで設置された学科です。戦前、造船技術の発展は、海洋国家としてイギリス、アメリカに並ぶためにも重要な国策で、戦後も日本の誇り高い造船技術に貢献しました。その船舶工学の発展に寄与した実験室の貴重な一例で、かつては数多く存在し、今はほとんど残っていない煉瓦造実験棟の様子を伺える貴重な建物です。典型的な煉瓦造+木造トラス屋根の建築物で建設当時の姿がよく残っています。
2018年12月 解体
物件情報
構造規模 | 煉瓦造、階数1 |
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建築面積 | 662㎡ |
延べ面積 | 662㎡ |
竣工年 | 1921年 |
状態・コメント | 外観上も利用価値が高い。平屋のため再利用時の安全性確保はさほど大きな問題はないと察せられる。煉瓦造であり、耐震性が危惧されるため、詳細な調査が必要である。 |
参考文献:「平成24年度 九州大学箱崎キャンパスにおける近代建築物の調査」、「福岡の近代化遺産」
- 経済産業省による「近代化産業
遺産群 続33」に登録された建物 - 平成24年度九州大学箱崎キャンパスにおける
近代建築物の調査において評価をうけた建物 - 更地化されたエリアまたは
現在更地化が進んでいるエリア - 近代建築物の調査において
評価をうけたが解体された建物